REPORT特集

小川由廣のライオンたち【2.彫刻師・小川由廣とは】

2024.12.13



「2.彫刻師・小川由廣おがわよしひろとは」
 



小川由廣(本名・由太郎 よしたろう 1880~1955年 75歳没)は、柏崎市出身の彫刻師。柏崎市野田のたの梅沢石材店四代光廣(号は雲和堂)の弟子となり、由廣を名乗る。


 三十歳を過ぎてから関西へ修業に行く。龍や唐獅子の石彫りを得意とし、その腕を見込まれて四十歳の時に高橋回漕店の鬼門除けのライオン像を手掛けることになる。これが「高達たかたつのライオン像」と呼ばれて一躍注目を集めた。

 以来、由廣は柏崎市を中心に、ライオン像を始めとする、数々の素晴らしい作品を残している。

 現在、柏崎にある「小川家石材店」は、由廣の実弟が始めた分家筋。

 由廣の長男は戦争で受傷し、跡継ぎになることを断念。彫刻師としての小川本家は、由廣一代で終わっている。

 生前の仇名は「ヒゲのお爺さん」。

 悪田 あくだ稲荷神社の獅子山ししやま、諏訪町石不動の矜羯羅童子こんがらどうじの造像銘には本名の由太郎が刻まれるが、これは、由廣が個人として神社に奉納したものと思われる。



 

この記事を書いた人

春口敏栄


エッセイスト 春口敏栄はるぐちとしえ

1961年(昭和36)柏崎市生まれ

地元新聞誌上で2017年より「呑んべぃ親父の独り言」シリーズのコラムを連載中。地元FM局では同シリーズの番組を担当。親しみやすい内容は幅広い年齢層の方々に支持されている。

郷土の歴史に愛着を感じ、さまざまな分野の調査、研究を進めており、講演の依頼も多数。彫刻師 小川由廣の研究では第一人者。小川由廣に関する著書を出版。講演会、市民大学講座、個展等も予定されている。

「呑んべぃ親父の独り言」(2022年10月発行)、「続 呑んべぃ親父の独り言」(2024年5月発行)、「彫刻師 小川由廣を探して」(2024年1月発行)、「小川由廣のライオンたち」(2024年11月発行)

*柏崎市内の尚文館書店、文化書院、柏崎市役所売店の他、上越市の春陽館書店(本町4-1-18)でも販売中。


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