REPORT特集

小川由廣のライオンたち【11.非公開個人所蔵~中浜】

2025.04.14


「11.非公開個人所蔵〜中浜」





友人が、近所の民家の玄関先にあると教えてくれたライオン像。発見当時「ライオン像のある館の像に最も近い作品」として、上越市の新聞にも取り上げられた。

比べて見ると顔は別物だが、身体の向き、尻尾、前足後足の位置など、高達の像との相似点に驚かされる。実は、かねてより「小さな像は高達を作る前の試作品ではないだろうか?」との仮説を立てていのだが、この作品と、直後に見つかった写真と下図により、この説が裏付けられたと思っている。

小さいながらも凛とした佇まいを感じさせる作品であるが、よく見ると台座や接合部などに違和感を覚える。おそらく一度取り外され、別の場所から移設したのであろう。現在の所有者は、建物ごと購入しているので、仔細については分からないとのことである。

なお、個人の敷地内なので、無断での立ち入りは勿論のこと、撮影も厳禁である。





 

この記事を書いた人

春口敏栄


エッセイスト 春口敏栄はるぐちとしえ

1961年(昭和36)柏崎市生まれ

地元新聞誌上で2017年より「呑んべぃ親父の独り言」シリーズのコラムを連載中。地元FM局では同シリーズの番組を担当。親しみやすい内容は幅広い年齢層の方々に支持されている。

郷土の歴史に愛着を感じ、さまざまな分野の調査、研究を進めており、講演の依頼も多数。彫刻師 小川由廣の研究では第一人者。小川由廣に関する著書を出版。講演会、市民大学講座、個展等も予定されている。

「呑んべぃ親父の独り言」(2022年10月発行)、「続 呑んべぃ親父の独り言」(2024年5月発行)、「彫刻師 小川由廣を探して」(2024年1月発行)、「小川由廣のライオンたち」(2024年11月発行)

*柏崎市内の尚文館書店、文化書院、柏崎市役所売店の他、上越市の春陽館書店(本町4-1-18)でも販売中。