REPORT特集

小川由廣を探して街歩き【06. 柏崎市山本 氣比神社】

2026.06.24


「06.柏崎市山本 氣比神社
 




「由廣の作品の割に、独創的な部分が見当たらない」と思うなかれ。仔犬の表情が実に愉快。じゃれつく姿や、乳を飲む姿はよく見るが、この子は抑えられ「チクショウ!放してよ~」と言っているかの様に顔をしかめている。きっと“やんちゃ坊主”なのだろう。



 山本氣比神社入口に積み上げられている浅間石。その一段上の藪の奥に見え隠れする頌徳碑。山本の地に越後線西中通駅と丸新製油所を誘致し、集落の発展に尽力した山田寿平氏の功績を讃えたものである。千草石に彫られた二体の鳳凰が、今にも飛び立とうとしているようで美しい。



 除幕式の写真。華やかな歴史も、時代と共に埋もれてしまった。しかしこの彫刻は、一見の価値ある作品である。




 

この記事を書いた人

春口敏栄


エッセイスト 春口敏栄はるぐちとしえ

1961年(昭和36)柏崎市生まれ

地元新聞誌上で2017年より「呑んべぃ親父の独り言」シリーズのコラムを連載中。地元FM局では同シリーズの番組を担当。親しみやすい内容は幅広い年齢層の方々に支持されている。

郷土の歴史に愛着を感じ、さまざまな分野の調査、研究を進めており、講演の依頼も多数。彫刻師 小川由廣の研究では第一人者。小川由廣に関する著書を出版。講演会、市民大学講座、個展等も予定されている。

「呑んべぃ親父の独り言」(2022年10月発行)、「続 呑んべぃ親父の独り言」(2024年5月発行)、「彫刻師 小川由廣を探して」(2024年1月発行)、「小川由廣のライオンたち」(2024年11月発行)

*柏崎市内の尚文館書店、文化書院、柏崎市役所売店の他、上越市の春陽館書店(本町4-1-18)でも販売中。