REPORT特集

小川由廣を探して街歩き【08. 柏崎市茨目 白山神社】

2026.09.24


「08.柏崎市茨目 白山神社」
 




「小川由廣のライオンたち」出版後に、読者からの情報により発見された狛犬である。
全体的に丸みを感じる造形で、後ろ姿から出雲座型(蹲踞)をベースとしているのかと思ったが、目、鼻、口は大きく、独創的な顔となっている。体毛は、地図の等高線のように何段にも重なるように深く刻まれ、背中のコブの曲線との対比が美しさを際立てている。この手法は難易度も高く、手間も掛かると思われるが、由廣が色々な技術を見せつけて、楽しんでいるとしか思えない。
獅子狛犬ばかりでなく、台座上段の牡丹。下段の力神も素晴らしい。こちらも是非注目して欲しい。
「大正15丙午年9月吉日奉納」とあるが、「あれ?」と思うなかれ。この年の12月25日に大正天皇が崩御。同日以後を改めて昭和元年とする旨の改元の詔書が発せられたので、この時点ではまだ大正15年なのである。  





 

この記事を書いた人

春口敏栄


エッセイスト 春口敏栄(はるぐちとしえ)

1961年(昭和36)柏崎市生まれ

地元新聞誌上で2017年より「呑んべぃ親父の独り言」シリーズのコラムを連載中。地元FM局では同シリーズの番組を担当。親しみやすい内容は幅広い年齢層の方々に支持されている。

郷土の歴史に愛着を感じ、さまざまな分野の調査、研究を進めており、講演の依頼も多数。彫刻師 小川由廣の研究では第一人者。小川由廣に関する著書を出版。講演会、市民大学講座、個展等も予定されている。

「呑んべぃ親父の独り言」(2022年10月発行)、「続 呑んべぃ親父の独り言」(2024年5月発行)、「彫刻師 小川由廣を探して」(2024年1月発行)、「小川由廣のライオンたち」(2024年11月発行)

*柏崎市内の尚文館書店、文化書院、柏崎市役所売店の他、上越市の春陽館書店(本町4-1-18)でも販売中。