REPORT特集

小川由廣を探して街歩き【02. 柏崎神社】

2025.10.22


「1.柏崎神社」





島根県で作られる“出雲型”と呼ばれる狛犬は、島根から北海道にかけての、古い港周辺で見ることができる。山形・新潟から米を運んだ北前船は、大阪で荷を降ろすと浮き上がる為、帰路には塩・味噌・醤油を始め瓦や石材、灯篭や狛犬等を積み込んで安定させた。
寄港地で販売され、奉納される出雲型狛犬。中でも尻を上げ、今にも飛び掛からんとする姿の「構え獅子」が、縁起が良いと奉納された。柏崎でも、豊洲、岩井、八坂、柏崎などの海岸線近くの神社で見ることができる。





柏崎神社にある由廣の狛犬は、この構え獅子をリスペクトし、準江戸風の風貌の狛犬に尻上がりの姿勢をとらせている変わり種。狛犬と言うよりも怪獣に近いその姿は、子供たちにも人気があり、近くの小学校の生徒が写生をする姿も見受けられる。

三対の狛犬のうち、一番社殿寄りが北前船で運ばれた構え獅子。手前が由廣の狛犬だ。




 

この記事を書いた人

春口敏栄


エッセイスト 春口敏栄はるぐちとしえ

1961年(昭和36)柏崎市生まれ

地元新聞誌上で2017年より「呑んべぃ親父の独り言」シリーズのコラムを連載中。地元FM局では同シリーズの番組を担当。親しみやすい内容は幅広い年齢層の方々に支持されている。

郷土の歴史に愛着を感じ、さまざまな分野の調査、研究を進めており、講演の依頼も多数。彫刻師 小川由廣の研究では第一人者。小川由廣に関する著書を出版。講演会、市民大学講座、個展等も予定されている。

「呑んべぃ親父の独り言」(2022年10月発行)、「続 呑んべぃ親父の独り言」(2024年5月発行)、「彫刻師 小川由廣を探して」(2024年1月発行)、「小川由廣のライオンたち」(2024年11月発行)

*柏崎市内の尚文館書店、文化書院、柏崎市役所売店の他、上越市の春陽館書店(本町4-1-18)でも販売中。